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2024年09月10日

幼児の夜更かし、原因は夕食後の甘い誘惑とスクリーン【研究成果】

  • 古谷彰子
  • 時間栄養学
  • 柴田重信
  • 研究成果
  • 食育

本学准教授 古谷彰子先生と本学特任教授 柴田重信先生の研究チームは、夕食の後のアイスやジュース&スマホやテレビ視聴は夜型化と強く関連するという研究結果を発表しました。学術誌「Children」に9月4日付で論文が公開されています。

時間栄養学が専門の研究チームが発表した論文の概要は次の通りです。

==論文概要==

背景と目的
不規則な生活習慣、例えば睡眠不足や食事の乱れは体内時計に影響を与え、健康問題を引き起こすことがある。この研究では、幼児の生活リズムや夜食習慣、スクリーンタイムとの関係を調べた。

方法
2022年6月に、3~8歳の子どもを持つ6177人の母親を対象に調査を実施した。データは平均値の比較と重回帰分析を用いて分析した。

結果
夜食を食べる幼児は、夜型の生活リズムを持ちやすく、社会的時差ボケ(ソーシャル・ジェットラグ)が長くなる傾向があった。夜食を食べる時のスクリーンタイムが長いほど、夜型の傾向が強くなった。夜型の子どもたちの夜食にはジュースやアイスクリームが多かった。

結論
夕食後の夜食をやめることが、夜型化の生活リズムを防ぐために重要だ。特に、高糖分や高脂肪の夜食(例: ジュースやアイスクリーム)は、夜食の習慣形成や体内時計の乱れに寄与する可能性がある。

 

資金提供
本研究は部分的に日本学術振興会の科学研究費助成事業 基盤(C)(21K02121:古谷)、JST未来社会創造プログラム(JMPJM120D5:柴田)、JST-FORESTプログラム(JPMJFR205G:田原)によって支援されています。

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掲載論文情報

Furutani A, Nitta L, Mochida S, Makino N, Nozawa Y, Tahara Y, Shibata S. 

「Association of Night Snacking and Screen Time on Sleep Behavior in Japanese Toddlers: A Cross-Sectional Study. 」Children. 2024; 11(9):1083. 

2024年8月31日アクセプト

2024年9月4日公開

https://doi.org/10.3390/children11091083

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